古来から、神様とお祭とお酒は切っても切れない縁でした。日本中のあちこちでは、毎月数えきれないほどお祭が行われ、お祭にかこつけてのお酒も楽しみのひとつですね。
昔から「酒の神様」として知られているのは、奈良の三輪神社、京都の梅宮神社、そして同じく京都の松尾大社です。
松尾大社では、毎年四月の下旬に神幸祭を行い、翌月上旬に還幸祭を行います。
その間、六基の神輿は、それぞれの御旅所にとどまるので、俗に、「うかうかと御出、とっととお還り。」といわれるようになりました。
お祭の意味は私見なのですが、自然崇拝から行われるようになったのではないでしょうか。その土地に住まわさせていただいてることに感謝の気持ちを持って、神々を祭ったのでは、と推察します。
松尾大社の祭神
さて、この松尾大社の祭神は大山昨命(おおやまぐいのみみこと)であり、この神社の神主は代々泰氏の出です。(百済系渡来豪族)
松尾大社のある桂から大泰にかけての地方は、かつて朝鮮から帰化した人たちの領地でした。
大泰にある木島(このしま)神社は「泰酒公(はたのさけきみ)」に縁故のある神社だといわれており、百済から酒造りの技術が泰氏などによって伝えられたとみられます。
こうしたところから松尾大社は酒造りの神様として尊信されるようになり、全国の酒蔵でも、神棚には松尾神が祀られ、杜氏や蔵人はお酒の出来を祈ってきたのでしょう。
還幸祭には、全国の酒蔵から奉納される四斗樽が社前に山をなし、本当に壮観です。



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