誰んじゃ?ワインじゃ。
暖かい日が続くかと思えば、雨を呼ぶかのような肌寒さを感じる曇りの日が訪れ、体調管理が大変に思う時期である。夕食時に「今日は何を飲むの?」と声を掛けてくれる返答に、即答しかねる日もある。
出来るだけ感謝を込めて、また、一日の労いを込めて飲まねば、お酒に対しても失礼であるから、惰性で飲むことは控えている。

本日はワインの気分。
ストックのワインを見てみる。
「準備しとけばいいのに。」「誰のか知らないけど、整理したら。」
ゴソゴソ音を立てていると、追い討ちが。
やはり温度か?
リースリングのカビネットを見つけた。1997年。トップシールをはがすとカビている。どうだろう?「ヨゼフスヒーファー ケッセルシュタット伯爵家」モーゼル
もったいない。何で早く飲まなかったのだろう。
でも、グラスに注ぐまではわからないぞっ。
ちょっと、コルクが湿りすぎてるなぁ。

おぅ!がんばってるじゃん、このワイン。
リースリング特有の甘たるい香りと甘みプラス酸味。
やはり常温では、だらけた感じがある。
「それ、甘口でしょ」
「あぁ~、そうだよ。」
「わたし、何飲もうかなぁ?」
それ、独り言か?返事したくない。
ワインクーラーに氷を入れ、10分。
甘さにシャープさが出てくる。柑橘系の酸味が香りと共に感じる。
もう少し、冷さないと。
20分。
「おい、飲んでみるか?」嫁さんのグラスにワインを注ぐ。
温度計も使わず適当である。くっちゃべりながらお代わりをする。
「あっ、甘いけど、嫌な甘さじゃぁない。酸味が感じられるネッ。」
話題にのってきた。
甘さが抑えられ、ブドウの酸味がリンゴジュースのようにも感じられ、最初の一杯との比較に話の花が咲く。
飲み頃時期を逸した自分の責任を棚に上げて、好きな事をしゃべる。
うちの嫁さんは、甘口の酒とセロリが苦手である。が、よく冷した時は満足げにグラスを口元に運ぶ。
一本のワインで、好みの飲み方をみつけるのも、話題の一つに面白いのでは?



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