伏見の酒

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千年の都、京都の酒はきめが細かくてまろやかな味わいが主流です。茶の湯、京料理とともに、長い歴史の中でたえず洗練されてきた酒ならではの優雅な風味があります。京都盆地を中心に、京都府下いたるところに酒造場は散在しています。

京都盆地で酒造りが本格化するのは5世紀に入り、優れた酒造技術をもった秦人が移住してからのことです。さらに時代が進み、秀吉や家康の力によって、伏見が大都市になっていくと、酒蔵も台頭しはじめ、銘醸地伏見の基礎ができていきました。

そのような長い歴史を持つ伏見酒ですが、灘酒と並び称されるようになるのは、明治以降のことです。輸送方法が船から鉄道、さらに自動車へと変化すると、それにいち早く対応して全国への販路を開拓。また他に先駆けて、最新科学技術を導入して酒質を向上させたことなどが、伏見酒発展の要因となりました。