ボルドーワイン

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フランスでワイン造りが始まったのは紀元前600年頃と言われています。ガリアと呼ばれたフランス、マルセイユ地方に移動したギリシャ人により始められました。その後、あのシーザーが率いるローマ軍の侵攻によって、ワイン造りはローヌ川沿岸からフランス各地に広まっていったのです。2~3世紀には、ブルゴーニュ、ボルドー、シャンパーニュ、ロワールへとブドウ栽培が広がっていったといいます。その後、ワインはキリスト教との結びつきを深め、修道院でのワイン造りが盛んになって、ますます人々に親しまれるようになりました。

10世紀には、アキテーヌの公女が英国王ヘンリー2世のもとへ嫁いだことから、ボルドーが英国領になりましたが、逆に王の庇後によってワインの輸出を盛んにしたのです。それは、100年戦争でのフランスの勝利まで300年間続き、これが現代の一大産地の礎になっているといえるかもしれません。

1855年には、パリ万博に向けて、ボルドー、メドック地区を中心にワインの格付けが行われるまでになりました。しかし、これからというそのときに、害虫フィロキセラの壊滅的な被害を被ることになってしまいます。それは第一次世界大戦後まで影響を及ぼしますが、害虫に強いアメリカ種の台木にヨーロッパ種を接ぎするという技術によって、ぶどう畑は息を吹き返しました。その後はこの逆境を吹き飛ばすように、生産量を飛躍的にのばしていったのです。

歴史を紐解くと、思いがけないドラマを垣間見ることができます。だからこそでしょうか、その品質を守り、高めていく姿勢には並々ならぬものが感じられます。1935年に原産地呼称国立研究所(I.N.A.O.)を設立、原産地統制名称(A.O.C)法を制定して以来、多様で高品質なワインを造り続けるための努力はいまも続いています。