チリワイン

3件のページ

安くて美味しいと日本でも人気が高まっているチリワイン。豊かな果実味と凝縮感があり、世界中で広く親しまれている味わいです。

チリは西を太平洋、東をアンデス山脈にはさまれ、自然の要害に囲まれていますので、世界中が大打撃を受けたフィロキセラ(ぶどうの害虫)の害を受けておらず、ヨーロッパの伝統的な品種が、接ぎ木の必要なく純粋に継承されています。この恵まれた環境は「不味いワインは造れない。」と言われるほどです。

1990年代に民主政権が誕生し、積極的な海外資本と輸出復興策をとったことによって、ヨーロッパの醸造元が進出し、近代醸造技術を使った世界トップレベルのワイン造りが行われるようになりました。輸出量も増加の一途をたどっています。

国際品種で高品質のワイン造りが行われている一方、旧来の品種でカジュアルクラスのデイリーワインも造られています。

そしてチリの国産品種といえばカルメネーレ。もともとフランスのボルドーで作られていました。その後フィロキアによってカルメネーレはボルドー地方からほとんど消滅しましたが、チリではフィロキア以前の純粋なルーツのまま栽培されています。

チリの気候と相性の良いカルメネーレは一気に栽培面積を広げ、今やチリの主要品種になりました。スパイシーで香草のような独特の香りがあり、とてもチャーミングな味わいが特徴です。

代表的な産地地域はセントラル・ヴァレー。最大のワイン生産量を誇ります。太平洋の寒流の影響で、緯度の高さのわりには高温にならない地中海性気候を持ちます。

近年の傾向としては、より冷涼な地域に畑が開かれ、さらなる高品質なワインの生産を目指しています。

チリの主要ワイン生産地

マイポ・ヴァレー

首都サンディアゴ近郊にあるチリの主要ワイン産地。マイポのぶどう栽培の歴史は古く、1800年代までさかのぼります。気温が高く、ぶどう栽培に適した地中海性気候で、肥えた土壌では黒ぶどうがよく育ちます。カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルロー、ジンファンデルなども多く作られており、欧州のワインを圧倒する勢いで注目の産地です。

コルチャグラ・ヴァレー

チリで二番目に大きいワイン生産地で、主要なワイナリーの多くがこの地にあります。主要品種はカベルネ・ソーヴィニョンやソーヴィニョン・ブランなどボルドー品種が有名。マイボ同様、高品質でありながらもリーズナブルなワインが多く生産されています。

カサブランカ・ヴァレー

1982年に植樹が始まった新しい産地。ヴァルパロソの港に近い場所にあり冷涼な気流と霧におおわれる涼しい場所で、近年ではシャルドネの銘醸地として名高い産地です。一部の生産者は試験的にピノ・ノワールの栽培にも取り組み、ブルゴーニュのようなエレガントなワインが造られ始めています。

アコンカグア・ヴァレー

チリのプレミアムワインを生み出す最北端のワイン産地。チリのワイン生産地で最も暑いこの地域は、ボルドーに似たフルボディの赤ワインが造られます。ボルドーの格付けワインとの対決で勝利した、チリで最も有名な生産者、ドン・マキシミアーノもこのアコンカグアで誕生しました。マイポ同様の高級ワイン産地です。

クリコ・ヴァレー

チリ国内で最大のぶどう栽培面積を持つワイン産地。黒ぶどうの栽培量が多く、銘醸村、サンホルヘでは特にカベルネ・ソーヴィニョンが有名。メルロー、カルメネーレなども栽培しています。ほかの生産地よりも樹齢が高いため、ワインも濃厚で深い味わいになります。